Ms.myself

正月、恐ろしいものが送られてくる。

友達から送られてくる年賀状である。

別名「現実をつきつける不幸の手紙

ご家庭で余ったのか、このタイミングでも送られてくるのもあって。

 

でさ、また、こどもデカくなってるの。

どっちが親かってくらいにwwww

しかも、真っピンクのドレス着せられて

いっちょまえにアップにしてティアラして、

ほんのりメイクして、ミニ「天童よしみ」か!という貫禄。

なめたらあかん。

 

イケメンで押し通した自慢のご主人、

見る影もなくなって、ついでに髪も、、、、

OLと女子大生がいっぱいのリーマンのナンパ箱のクラブで

ブイブイ言わせてたっけ、、、、、、(遠い目)

(あたし的にはタイプではないのでコメントは控えたい)

 

さらには「新居に遊びに来てね」

家建てたんか。いえ?

しかも旦那さんのご実家の近く。

家ですから、建てたり買ったりって

シルバニアファミリーのお家とはわけが違いますから

そんなサラッと

 

そして、年賀状を無言で見る私に

母親がたたみかける

「どうしておまえにはご縁がないのか」

はい、それね、私も聞きたいです。

でもさ、あなたに 私の1020代と

「男は悪魔だ。お前を貶めようとしている。

騙されてはいけない。 遊ばれてはいけない。」

と呪詛の言葉を吐かれ続け すり込まれて、

箱入りというか、あなたの見えない「檻」に軟禁され

その言葉を信じてきたじゃない。

30過ぎて、突然「どうして結婚しないの?」はないだろ。

男は恐怖の存在じゃなかったんですか?

ねえ

ねえ

ねーーーーーーーーーーえ

 

 

あれほど「よそはよそ」と言った母親は

「みんなお嫁にいってるのに、なぜおまえは貰い手がないのか」

を延々聞いてくる。

知るかよ。

 

こちとら、みんなが桃太郎電鉄並みに

速く時間がすぎてイベント起きまくってるとしか思えない。

それか私がぼっこぼこにされて、ずっとボンビーと動いてたとしか思えない。

しかも変態したすごいボンビーのね。景色まで色変わるやつ。

 

確かに今現在、結婚・妊娠・出産どれも体験してない。

いま、受胎しても十月十日産むまでにかかるんだって。

そりゃ追いつけない。

マラソンだったら周回遅れである。

なぜ私には、心臓破りの坂ばかりでてくるコースばかりなのか。

向かいの北風に涙がちょちょぎれる。

涙で曇る視界、本当にこのコースであってるのか不安になる。

もう誰の背中も見えないし。

 

いや

それだけが女の人生ではないのも

よくわかってるんだけど。

 

成人式から13

あんときとおんなじだけど おんなじじゃないよ、私。

iPhoneのなか、なにもしらない晴れ着の私は

「ちゃんと幸せになってみせて」と33歳の私に微笑む。

 

お返事になってしまう年賀状には、堂々と実家の住所を書き

「あいかわらず独身です。今年はこそ会いたいね」と

期待を裏切らない独身者の設定に忠実な近況を書く。

 

ため息とともにポストに投函しながら

「美味しいてんぷらが食べたい。」と心から思った。